Amazonではお買い物をするだけでなく、自分が出品者となってAmazonで商品を販売することも出来ます。自分が販売者となるからには、売上をアップさせたいもの。
そんな時に利用されるのが「Amazonスポンサープロダクト」です。これはAmazonのサイト内で自分の商品をアピール出来る広告機能のことで、この機能を使えば低予算で沢山のアクセスを集め、売上を一気に大きくするということも可能です。
Amazonで商品を検索すると、商品画像の下に「スポンサープロダクト」と表示される商品がありますよね。それがスポンサープロダクトによる広告です。
この記事では
Amazonスポンサープロダクトとはどのようなものなのか、種類や5つのメリットについて詳しくご紹介していきたいと思います。
「Amazonスポンサープロダクトって一体何なの?」と不思議に思っていたAmazon利用者の方はもちろんのこと、Amazonで商品を販売しているもののなかなか売り上げられない…と悩んでしまっているセラー(販売者)の方もぜひ記事をチェックしてみてくださいね。
Amazonスポンサープロダクトとは?
Amazonスポンサープロダクトとは、Amazon内で出すことが出来る広告のことす。昔は「Amazon Marketing Service」と呼ばれていました。
これを使ってAmazonに広告を出すと、商品画像の下に「スポンサープロダクト」と表示されます。スポンサープロダクト広告はクリック課金型(PPC)と呼ばれる広告で、表示されるだけでは広告費はかからず、クリックされるとその度に広告費がかかるというものです。
スポンサープロダクト広告は2014年9月から開始されましたが、当初は法人限定のサービスでした。現在では個人でも利用可能になっています。
ただし、誰でも利用出来るという訳ではなく、利用のためには以下の条件を満たしている必要があります。
- 大口出品者としての実績がある
- カートボックスを獲得する資格がある
- パフォーマンス通知ステータスが「出品中」になっている
- 新品の商品であり、かつ有効なカテゴリーに出品している(セクシーランジェリーを含むアダルト商品、中古品、再生品、本、電子タバコ関連商品はスポンサープロダクト利用不可)
Amazonでは、
利用者のおよそ30%は検索結果で表示された1ページ目のみしか見ていないとされています。つまり、2ページ目移行に表示されている商品はクリック数が減るということで、クリック数が減れば当然売上も減ります。いくらいい商品を出品したとしても、クリックしてもらえなかったら意味がありませんよね。
Amazonで使われている検索エンジンで検索上位に来るためにはどうすればいいかというと、商品ページに沢山の質の高いアクセスを集めることで検索上位に来ることが出来ます。じゃあアクセスはどうやって集めればいいのかというと、それには検索結果上位に表示されなければならないといけません。
検索上位に表示するためにはどうしたらいいかというと、そこで「Amazonスポンサープロダクト広告」の出番というわけです。
実際にAmazonで何か商品を検索してみるとわかりますが、商品を検索すると一番上に「スポンサープロダクト」と書かれた商品が表示されるようになっています。スポンサープロダクト広告によって沢山のアクセスを集め、商品の購入者数や高評価レビューが増えれば広告を利用しない自然検索でも上位に表示されやすくなります。
Amazonで商品を販売している人はAmazon広告を出した方がいいと言われていますが、その大きな理由がこれです。
Amazonスポンサープロダクトの種類
Amazonスポンサープロダクト広告には2つの種類があります。それが「オートターゲティング」と「マニュアルターゲティング」です。
スポンサープロダクト広告を設定する際には、オートターゲティングかマニュアルターゲティングかを選択して設定します。もしくは、同じ商品でオートターゲティングとマニュアルターゲティングのどちらも広告を出すということも可能です。
ここからはそれぞれの広告について詳しくご紹介していきたいと思います。
オートターゲティング
オートターゲティングは、Amazon側がキーワードを自動で選んでくれるというものです。自分でキーワードを考えて指定する必要はなく、検索ワードに対して関連性が高いと思われるユーザーの検索結果に広告を表示してくれます。
自分では気づかないようなキーワードにも広告が表示されるのがメリットです。
マニュアルターゲティング
マニュアルターゲティングでは自分でキーワードを設定することが出来ます。設定したキーワードで検索された際にのみ、広告が表示されます。
Amazonスポンサープロダクトのメリット
Amazonで商品を販売している人が商品を売り込むために活用することが出来るAmazonスポンサープロダクト。
では、Amazonスポンサープロダクトには一体どのようなメリットがあるのか?ということをここからは詳しくご紹介させていただきたいと思います。
Amazonスポンサープロダクトにはいくつものメリットがあります。メリットを知って、売上をアップのための手段として活用出来るかどうか、検討してみてはいかがでしょうか。
自分から商品を売り込むことが出来る
ただAmazonに商品を出品するだけでは、商品は売れません。商品が売れるために何かしらアクションを起こす必要がありますが、AmazonではAmazonの内部SEOをアップさせ、検索順位を上げる努力を行うくらいしか出来ません。
ですが、Amazonスポンサープロダクト広告を利用すれば自分から積極的に自分の商品を売り込むことが出来るのです。
クリックされやすい
今ではありとあらゆるウェブサイトに広告が掲載されていますよね。広告の中には大きく表示されたり、✕ボタンを押して消さないと見たいページを見られなかったり、ウェブページが見にくくなってしまったりするものもあるため、顧客の中には広告に抵抗を持っているという人も少なくありません。
しかし、Amazonスポンサープロダクト広告はぱっと見ただけでは広告かどうかはわかりません。何も知らなければ商品画像の下に「スポンサープロダクト」なんて表示されていても顧客は気にしませんし、表示される商品も検索ワードと合致するものか、もしくは関連性の高いものが表示されるようになっているため、顧客も抵抗なくクリック、更には購入することが出来るという訳です。
検索された時の掲載位置についてですが、これは広告ランクというものによって決まっています。これはオートターゲティング、マニュアルターゲティングどちらも共有です。
広告ランクは「入札額」「見込みクリック率」そして「関連性」という3つの要素で決まりますが、この時重要なのが足し算ではなく掛け算で広告ランクは計算されるということです。
つまり、入札額が高くても見込みクリック率が低ければ広告ランクは高くなりません。クリック率が非常に重要であるということを覚えておきましょう。
Googleなどでも検索上位になる可能性がある
Amazon内のサービスのため、Amazon内でのみ結果が反映されると思われているかもしれませんが、そうではありません。Google検索やYahoo!検索でも上位に表示される可能性があるのです。
例えばGoogleで「ライトニングケーブル」と検索するとAmazonが上位に表示されますが、ここから入ってきたユーザーに商品を購入してもらえるかもしれません。これは非常に大きなメリットと言えるでしょう。
クリック課金型広告である
Amazonスポンサープロダクトはクリック課金型広告と行って、クリックされた時に広告費が発生するという広告です。つまり、クリックされなければ費用がかかることが無いということです。
スポンサープロダクト広告を設定する時に値段や期間を自分で設定することが出来るため、請求額が大きくなってしまって驚くということもありません。低予算で効果的に商品を売り込むことが出来ます。
マーケティングのデータとして活用出来る
Amazonでは各種のレポートを無料で使うことが出来ます。スポンサープロダクトは分析ツールが充実しているため、これらのツールやレポートを使えば、例えば「どのような見直しが必要か」ということや、もしかすると新しい商品を開発するためのヒントとなるようなデータも得る事ができるかもしれません。
広告の費用対効果を高め、売上を大きくしていくためにも、せっかくスポンサープロダクト広告を利用するならばこのようなデータを活用しない手はないでしょう。
まとめ
Amazonスポンサープロダクトとは一体どのようなものなのか?その種類や利用するメリットについてご紹介させていただきました。
スポンサープロダクト広告はクリック課金型広告であり、クリックされない限り広告費用はかからないため、低予算で効果的な商品アピールを行うことが出来ます。
Amazonで商品を販売しているものの、どうしても売り上がらない、商品が検索上位に表示されないと感じている方はスポンサープロダクト広告を利用してみるというのも一つの手ではないでしょうか。