Amazonの送料はなぜ安いのか?運送会社の努力にも限度がある
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Amazonは日本で知らない人はほとんどいないと言われるほど、世界最大のインターネット通販です。インターネット通販なので、運送会社の協力は欠かせませんが、送料や即日配達などのサービスを打ち出すため、運送会社も悲鳴を上げています。
具体的には、受取人が留守で配達できなかった、再配達したけど受取人が留守だった、再配達してもブラックなサービスで落胆を隠せない、などが挙げられます。そこで、Amazonの運送会社や取引先などの実情について、考察いたします。
Amazonの仕組みをまず知ろう
運送会社や取引先などの実情を説明する前に、Amazonの仕組みをまず説明いたします。説明するのは、支払方法と発送方法です。そこで、このふたつを中心に解説していきます。Amazonの支払方法について
Amazonの支払方法は基本的に、Amazonギフト券とクレジットカードで、もっとも多く使われる支払方法です。「コンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払い」という支払方法もありますが、この支払方法に限りがあります。なぜなら、Amazonの出品者が、この支払方法に対応していないことがあるからです。 現金で支払いたいという人は、コンビニやATM(ペイジー)の利用、それ以外はネットバンキングやクレジットカードやAmazonギフト券の利用、それぞれおすすめします。送料について
送料は基本的に350円かかりますが、2,000円以上の買い物であれば、送料は無料です。ほとんどの人は2,000円以上の買い物をするので、送料を気にすることはほとんどありません。しかし、送料を安くするのは、並大抵の努力で実現するのは不可能です。 ヤフオクやメルカリについての話になりますが、出品者は送料を抑えるため、定形郵便や定形外郵便などを積極的に利用します。小さい商品であれば、利用しない手はないということです。高額商品であれば、補償付きの簡易書留を利用しますし、大きい商品であれば、購買意欲を高めるために、価格を少し高めに設定して、送料を無料もしくは一部負担に設定する人がいます。 Amazonという企業側にしてみても、送料を安く抑えたいというのが本音で、この点にかんしていえば、出品者と同じだということです。小さい商品であれば、クロネコヤマトでなく定形外郵便にします。350円という送料はかかると説明しましたが、梱包料も兼ねているので、仕方ないといっても過言ではないでしょう。Amazonギフト券について
Amazonギフト券の購入先は、Amazonの公式サイトは無論、金券ショップ、ヤフオクなどオークションサイトなどが挙げられます。金券ショップやヤフオクなどで安く購入できるので、節約したいという人はおすすめです。 Amazonギフト券は、クレジットカードでしか購入できなかった商品を購入できるというメリットがあります。クレジットカードを使ってまで購入したくない、けど商品が欲しいという人に向いている一方、購入する毎にチャージしなければならないというデメリットがあります。 ちなみに、チャージせずに余ったAmazonギフト券を現金に換えたい場合は、金券ショップに売るか、オークションサイトに出品するかのほうがいいです。なぜなら、買取率が8~9割と、非常に高く設定されているからです。オークションサイトに出品する場合は、額面金額より1割程度下げた状態で出品しても、高確率で買い取ってもらえます。Amazonの発送方法について
説明にも触れていますが、Amazonの主な発送方法は、ヤマト便と定形外郵便です。定形外郵便は、小さい商品を梱包するのに向いているだけでなく、封筒の内側に緩衝材があるので、事故が起きないかぎりは安全に配達することができます。 ヤマト便は、大きな商品や複数の商品を梱包するのに向いているだけでなく、お届け日を時間指定することができますが、514円かかるというデメリットがあります。Amazonプライム会員であれば、360円で済みます。 詳しい説明は省略しますが、発送方法が数多くあるということです。再配達対策はここまで来ている
Amazon問わず、通販で注文した商品の再配達は、ニュースで報道されており、再配達の回数が多ければ多いほど、運送会社は損するというものです。その再配達を無くすために、色々な対策が行われています。主な対策は、宅配ボックスの設置や、店頭受け取りの2つです。 店頭受取は発送方法のひとつで、文字通り指定したお店で受け取れるというものです。指定されているお店とは、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ヤマト運輸営業所です。再配達は絶対にあり得ない、好きな時間に受け取れるというメリットはありますが、大型商品は対象外となっています。 宅配ボックスは、再配達を減らすのに欠かせない存在で、これがあるだけでも配達員の負担を減らすことが可能です。加えて、受取人も時間問わず、安全に荷物を受け取れるので、双方にメリットがありますが、大きな荷物は宅配ボックスに入れることができないというデメリットもあります。 大型荷物については、配達員から事前に連絡が来るのがほとんどで、事前連絡が再配達を減らす対策としても有効です。小型荷物は定形外郵便
本や雑誌など、封筒に問題なく入れられるほどの商品は、定形外郵便として発送されます。送料が安いというメリットがある一方、紛失しても補償がないというデメリットはありますが、郵便ポストに入れられるほどのサイズであれば、問題なく受け取れます。Amazonは取引先に対して常に冷酷だと言われている
Amazonは取引先に対して、常に厳しいかつ冷酷な条件を突きつけます。具体的には、仕入れ値を安く抑えなければ契約破棄だとか、送料を抑えないと契約破棄など、取引先によって条件は様々です。Amazonは顧客至上主義である一方、取引先に対しては冷酷でもあります。なぜ取引先に対して冷酷になれるのか?
Amazonは顧客至上主義であると説明しましたが、利益至上主義という一面を持っていると考えています。世界最大にして大手インターネット通販なので、営業方法は顧客に対して、商品の情報に関するメールを送ることですが、確実な利益を上げるためには、どうしても仕入れ値を抑えなければなりません。その結果、取引先に対して、仕入れ値を安く抑えるようにと、冷酷かつ圧力をかけるという方法を取っています。 取引先側については、普通は断るはずなのですが、取引額が1000億円を超えるほどの巨額になってくるほど、その条件を飲まざるを得ません。しかし、取引先だけでなく、従業員に対しても過酷な労働を強いられています。倉庫で働く従業員は過酷な労働を強いられている
日本にあるAmazonの倉庫は、神奈川県1つ、千葉県2つ、埼玉県2つ、大阪府2つ、佐賀県1つ、岐阜県1つ、計9箇所あります。その倉庫は大量の商品があり、注文受けたら倉庫から発送されるという基本的な仕組みとなっていますが、その倉庫で働く従業員は、過酷な労働を強いられています。 具体的に説明すると、10のルールがあり、その10のルールをすべて挙げると、こうなります。- 口紅は使用禁止
- ガム禁止
- 飲み物は水のみ
- 包装紙やテープを使い過ぎない
- のろのろと働かない
- 病気にかからない
- 出勤・退勤の猶予は7分
- 私語は慎む
- 腕時計の着用は禁止
- 遅刻厳禁