Amazonプライムビデオで観られる、面白くて考えさせられるコメディ映画5選

Amazonプライムビデオで観られる、面白くて考えさせられるコメディ映画5選

目次
Amazonプライムビデオは定額で国内外の映画、コメディ、アクションなどあらゆる作品を観られる人気のサービスです。   今回は笑えるだけじゃなく、家族愛や策略、差別など別のメッセージも含まれているコメディ映画5作品をご紹介します。

ホーム・アローン【アメリカ/1991年】

アメリカで1990年、日本で1991年に公開された『ホーム・アローン』は日本での興行収入34億円という爆発的大ヒットをはじめ、世界的なブームを巻き起こしたコメディ映画の金字塔ともいえる作品です。   制作当時10歳だったマコーレー・カルキンは本作で名前を世に知らしめ、「世界一有名な子役」としてギネス認定されました。同じくマコーレー主演の続編『ホーム・アローン2』さらに主演をアレックス・D・リンツに交代し5作まで続く人気シリーズです。   クリスマスの夜に家にひとりぼっちになってしまったひとり息子と、休暇で人がいなくなることを利用しようと画策する泥棒コンビとの攻防を描く、トムとジェリーの実写版のような作品です。  

あらすじ

シカゴのマカリスター家では、クリスマス休暇を利用して、姉2人兄2人、いとこたちも含めて総勢15人という大家族でパリ旅行を計画していました。しかし、出発前夜に発生した停電のためアラームがリセットし、何と全員が寝坊してしまいます。   大慌てで空港に向かい、無事、飛行機に乗り込むことができましたが、離陸した後で末っ子・ケビンがいないことに気づきます。到着後、すぐに引き返そうとするものの、クリスマス休暇中です。当然、どの飛行機も満席でなす術ありません。   一方、ケビンは家に自分しかいないことがわかって、大喜びです。   口うるさい親や意地悪な兄がいない、つかの間の自由を満喫するようにやりたい放題を始めます。しかし、クリスマス・イブに空き巣に入ろうと企む怪しいコンビがマカリスター家に狙いを定めていました。   やがて泥棒コンビに家が狙われていることに気づいたケビンは、ギャング映画のセリフをうまく使い、一度は追い払えました。。ところが、、家に幼いケビンひとりしかいないことを泥棒コンビに悟られてしまうのです。クリスマス当日、家を守れるのは自分しかいないと決意したケビンは、家中に罠を仕掛け泥棒との戦闘に備えます。  

見どころ

マヌケでどこか憎めない泥棒コンビを8歳のケビンが撃退していく様子の痛快さです。知略に長けた罠や騙し合いの応酬でドタバタの決戦が繰り返されます。   前もって外階段に水をかけて凍らせておいたり、尖ったおもちゃをバラまくなどケビンの頭の回転の早さと子供ならではの柔軟な発想、日用品や季節、環境をうまく活用した罠づくりには「なるほど!」と感嘆の声をあげたくなります。子供だけでなく、大人もワクワクすることでしょう。    時間:1時間42分 監督:クリス・コロンバス 出演:マコーレー・カルキン、ジョー・ペシ Amazonプライムビデオ視聴:レンタル299円~  

ピザ!【インド/2017年】

2014年にインドで公開され、2017年に日本で配信解禁となったタミル語のインド映画『ピザ!』は、そのものズバリ、アメリカの国民食でありイタリア料理でもあるピザをテーマにした作品です。   しかも、舞台はイタリアでもアメリカでもなく、一見関係なさそうなインドです。急激な経済発展を遂げ、経済格差が広がるインドの現実に立ち向かい、何とかピザを食べようと画策する幼い兄弟の姿に胸を打たれた人は多いことでしょう。   本作は、インドの映画賞ナショナル・フィルム・アワード最優秀子役賞、最優秀児童映画賞、そして国内で最も権威あるフィルムフェア賞のタミル語作品賞を受賞し、高い評価を得ています。

あらすじ

目覚ましい成長を遂げる南インドのチェンナイのスラム街に住む幼い兄弟は、最近、オープンした海外からやってきた不思議な食べ物「ピザ」を提供するレストランに興味津々です。ふたりはたくさんの具が乗ったピザをどうしても食べたいと思いますが、兄弟の30日分の稼ぎにあたる300ルピーという途方もない金額であることを知り、絶望するしかありませんでした。   しかし、ふたりは諦めずピザを食べるため300ルピーを稼ぐことを決意します。   一緒に鉄道の石炭拾いをしている仲よしのおじさんニンジンに秘密の拾い場所を教えてもらい荒稼ぎしていたものの、ニンジンはふたりの代わりに石炭を盗んだ罪で仕事をクビになってしまうのです。石炭拾いで稼げなくなったふたりは、さまざまな仕事に手を出すようになります。   ピザを夢見るふたりを見かねて仲のいい金持ちの子どもが、残り物のピザを渡そうとしますが、兄は誘惑に負けそうになった弟を制し、意地でも自分たちだけの力でピザを食べようとするのです。   いよいよ300ルピーがたまり、ピザを食べられると意気揚々とレストランに向かったふたりは、警備員に追い返されてしまいます。「スラムの子どもは来るな」と……。  

見どころ

何といっても幼い兄弟、特に兄の健気さと真面目さにとことん心を打たれます。インドのスラム街の子どもは300ルピー(日本円で700円ほど)を稼ぐのに1カ月かかります。経済格差や差別という現実の中で、ふたりはそれでも健気に生きようとします。だからこそ、最後に念願のピザを食べた後のセリフが痛快で、輝きます。   そして、この作品が初の長編映画だという監督の脚本と演出のすばらしさです。 同じく映画初出演である兄弟役の少年たちの魅力をオーバーに飾り立てることなく引き出していて、ふたりの心情がよりリアルに響きます。 

ぼくたちと駐在さんの700日戦争【日本/2008年】

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』は2008年に公開された青春コメディ映画です。2006年7月にFC2ブログで公開した同名タイトルの第5章までを描いており、ブログの作者は、本作の主人公「ママチャリ」にあたる人物です。   FC2ブログの公開と同時にクチコミで広がり、ブログランキングの小説部門、お笑い部門で1位を獲得しました。怪物ブログ『ぼくちゅう』として話題になり書籍化、すでに27巻まで出版されています。映画の公開でさらに多くの人に知られることになり、2010年には韓国でも公開されました。   1970年代の栃木を舞台に、駐在さんと学生の間で繰り広げられる700日戦争は、大いに人気を博しました。 

あらすじ

舞台は1970年代の田舎町です。イタズラを考える天才「ママチャリ」率いるぼくたち、7人の男子高校生グループは、イタズラに情熱をかけながらも気ままな生活を送っていました。   ある日、町の交番に赴任してきた駐在さんがイタズラに怯まず、取り締まろうとするのです。日々の楽しみを邪魔されたママチャリは、さらなるイタズラで反撃を試みるものの、何と駐在さんもイタズラで応戦してきました。ここからママチャリグループと町の駐在さんによる、イタズラの掛け合いという微笑ましくも真剣な「700日戦争」の火蓋が、切って落とされます。  

見どころ

駐在さんを演じる佐々木蔵之介、ママチャリを演じる市原隼人の名演技が光ります。単なる嫌がらせに終始せず、相手に怪我を負わせてはならない」など明確なルールを定めて本気でイタズラ対決を行う駐在さんとママチャリグループの攻防は、目が離せません。また、ママチャリグループのぼくたちが一目惚れしたマドンナが、実は駐在さんの妻だったことで余計に敵対心を強くするというところに、青春の甘酸っぱさを感じさせます。   ただ否定するのではなく親や教師のように注意をしたり、本気でイタズラを仕掛ける悪ガキ仲間にもなる駐在さんの姿は、おかしくもあり心強くもあります。   時間:1時間51分 監督:塚本連平 出演:市原隼人、佐々木蔵之介 Amazonプライムビデオ視聴:プライム会員特典

帝一の國【日本/2017年】

『帝一の國』は、2017年に日本で公開された学園コメディ映画で、熱狂的な支持を得ている古屋兎丸の同名コミックを忠実に実写化しています。本作は2014年に舞台化し人気を博しており、待望の映画化だといえます。   菅田将暉や野村修平、竹内涼真、千葉雄大など今をときめく若手俳優たちの個性が光る演技と、名門私立高校をめぐる極端な権力闘争という設定がとにかくキャッチーで、いい意味で大味な内容となっています。

あらすじ

有名な政治家の息子として生を受け、「総理大臣になって自分の国を作る」ことを夢に持つ主人公・赤場帝一が、私立の超エリート校・海帝高校を舞台に、生徒会長の座を巡って命がけの権力闘争を繰り広げます。   政財界に強いコネがある海帝高校で生徒会長を務めた者は将来、内閣入りが約束されると言われており、総理大臣を夢見る帝一は入学時からその座を狙っていました。首席で入学し、新入生代表挨拶を勝ち取って華々しい高校デビューを飾ることに成功します。   1組のルーム長に選ばれた帝一は、次の生徒会長の有力候補である2年生の氷室ローランドに「忠犬」として忠誠を誓うなど2年後を見据えて、いち早く行動します。   しかし、親子2代にわたって対立している2組のルーム長・東郷菊馬が執拗に帝一を陥れようと画策したり、6組のルーム長で中立を保っていた大鷹弾があることから敵対する森園派に入るなど多くの困難が襲いかかってきます。そんな中、氷室ローランドの父と帝一の父との確執が明らかになって……。

見どころ

人気イケメン俳優が勢揃いで織り成す、群像劇が本作の見どころです。 菅田将暉や野村周平、竹内涼真、志尊淳、千葉雄大など、まさにアベンジャーズ状態なだけあって、華やかで強烈なインパクトを残す作品です。爽やかな学園ものと思いきや、「僕は、靴を舐めて、勝つ。」のキャッチコピー通り、あの手この手で権力を手に入れようとする政治的な面も見ごたえがあります。   また、文化祭の開幕を飾る男子生徒たちのほぼ裸の和太鼓シーンはセクシーで躍動感と迫力があり、釘付けになることでしょう。   時間:1時間57分 監督:永井聡 出演:菅田将暉、野村修平 Amazonプライムビデオ視聴:プライム会員特典 

カメラを止めるな!【日本/2018年】

『カメラを止めるな!』は、2017年に制作・先行公開、2018年に本格公開された日本映画です。監督・俳優養成スクール「ENBUゼミナール」によるシネマプロジェクト第7弾作品の本作は、監督上田慎一郎にとって初めての長編作品でもあります。   2017年11月に6日間限定の先行上映を行うと緻密に練られた脚本と野心的な試みが映画ファンの心を掴み、SNSのクチコミで広がりました。公開を望む声を受け、2018年6月に都内2館で公開され、「低予算、新人監督、無名俳優たちですごい映画がある」とさらに話題となり、同年8月に全国公開、200万人以上の観客動員数を記録する大ヒットとなりました。   また、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018・ファンタランド大賞やウディネ・ファーイースト映画祭 2018(イタリア)・シルバーマルベリー、第42回日本アカデミー賞・最優秀編集賞など多くの映画賞を受賞しました。   さらに、フランスで『Final Cut』というタイトルでリメイクされることが決定するなど、国内外に大きな反響を呼び、映画の常識・歴史を変えた一作ともいえるでしょう。  

あらすじ

かつて日本軍が死体を蘇らせる実験をしていたという曰くつきの廃墟で自主映画の撮影隊がゾンビ映画の撮影をしますが、本物の表情にこだわる監督はOKを出さず、42回もリテイクを繰り返します。   現場がヒリヒリとした空気に包まれる中、監督のある行為によって本物のゾンビとなったスタッフがほかの人たちを次々と襲いかかります。俳優たちは逃げまどいますが、監督は大喜びで撮影を続け……。 

見どころ

最大の見どころは「37分ワンシーン、ワンカットで描くゾンビサバイバル」と「それを撮ったヤツら」という2段構造です。キャッチコピーに「この映画は二度始まる」とありますが、まさしくその通り。もし、ゾンビが苦手だとしても、途中でやめてしまうのはもったいないです。   巧妙な伏線と真相の衝撃が魅力的で、誰かと話したくなる人が多いのも頷けます。 全ての伏線を把握した上でもう一度観たい、そうした仕掛けではなく人間ドラマとして…と何度も観たくなる中毒性があります。   思わず「やられた!」とうなってしまう脚本は、数カ月に及ぶリハーサルの後で、それぞれの俳優に当て書きされたもので、本作にかける監督と俳優陣の熱意がうかがえます。   さらに、従来の映画メディアのあり方を逆手に取ったような斬新なスタイルとSNSによる波及、監督、俳優総出で舞台挨拶巡りをするという地道な活動により、インディーズ映画の可能性を広げたといえます。映画ファンでなくとも、一度は観てほしい作品です。   時間:1時間35分 監督:上田慎一郎 出演:濱津隆之、真魚 Amazonプライムビデオ視聴:プライム会員特典  

まとめ

今回はAmazonプライムビデオで観られる、おすすめのコメディ映画を5作品ご紹介しました。   アメリカの大ヒット映画から日本の自主制作映画まで、バラエティに富んだラインナップを並べてみましたが、お気に入りの作品は見つかったでしょうか。   コメディは笑えるだけでなく、その裏に隠されたさまざまテーマが心に響くところも魅力です。ぜひAmazonプライムビデオで、自分好みのコメディ映画を探してみてください。   買取ボブではAmazonプライムビデオの購入やレンタル料金にも使える、Amazonギフト券の高価買取を行っています。Amazonギフト券は自分でも使えますが、余った場合にはぜひ弊社での買取をご検討ください。